qmailに仮想ドメイン、仮想ユーザ機能を追加するパッケージにvpopmailというのがあった。
これを使用するとqmailadminというWebベースの管理パッケージが使えるようになるというのも魅力だった。
他にもqmail-vidaというパッケージがあるのだがこちらはqmailパッケージに手を加えなければならず、qmailをvar-qmail-createのSRPMからビルドした当方が採用するには非常に困難だった。
ビルドとインストールには問題が無かったがvadddomainでDDNSに登録してある仮想ドメインの一つを追加するとローカルメールがすべてそのドメイン宛てで外部へ流れてしまうようになった。
あわててvdeldomainでドメインを消去したのだが今度は配信エラーが起きるようになってしまったので、qmailの管理ファイルをもとに戻した。
あらためて、vpopmailとqmailadminの情報を検索するとqmailadminのインストールには他にいくつかのパッケージが必要なことがわかり、他に管理ツールが無いかと探していたら、灯台下暗しで普段から使用しているWebminにqmailモジュールが含まれていることに気付いた。
qmailモジュールのメッセージはまだ英文だが必要最低限の管理ファイルの操作が出来、簡単なキューの管理やユーザメールの読み書きまで出来るのでqmailadminを使用する目的が消え、結果としてvpopmailの優位性も消えてしまった。
また、ユーザ管理をLDAPで行っている関係上、vpopmailをLDAP対応にすることを紹介したサイトが見つからなかったことでvpopmailは不採用の方向となった。
後にLDAP対応については認証プログラムにcheckpassword-pamを使うだけで済むことがわかり、今はなんとかなりそうな気はするのだが、vpopmailが仮想ユーザの登録についてまでLDAPの面倒をみてくれるか、まだ不明なので当面保留とする。